本を買ってるはなし

実家に自分の部屋を設えて一ヶ月が過ぎた。二階の日当たりが良過ぎる部屋で、これからの季節に一番向いてない部屋だ。高校を卒業した後、10年近く実家に住んでいなかったので、自分の部屋が無かった。部屋の準備は、4年前に東京から引き上げた際の荷解きをするところから始まった。

 

今は静かに暮らしたい。部屋に引きこもって、お茶を飲み、本ばかり読んでいる。ネットで古本を一気に20冊くらい購入し、漫画も含め、手を付けては別の本に手を出したりもして、ネットになければ本屋に行って、考えのヒントになりそうな本や、毒にも薬にもならなさそうな文庫本や、猫の小説を買っている。

 

余談だけど、今本屋に行くと信じられないくらい人がいる。こんな芋洗い状態の本屋に入ったことはなかった、開店時間に行ったのに既に駐車場いっぱい、立ち読みやら子供と親やら、それに対応する大量の店員さんまで、人づくしだった。

 

ぽつぽつと自分の言いたいことに相応しい言葉が出てくるのだけど、それを書ける時と書けない時がある。こういう場、ただの個人的なブログに、あまり示唆めいたものを書きたくない。同じく今、外から摂取する文章に、正解や思想を望んでない。しかし誰かしら、私も含めて、いつも何かしらの答えを探しているので、現代の大概の文章がそっちに寄る。たくさんのSNSの投稿とかね。それが正しいとか間違ってるとかではなく、今それを読みたくない。最近ようやくその毒が抜けてきた。

 

私が人に相談すると、損得で選んでみたらってよく言われるけれど、損得じゃ無いんだよな、損得で言ってしまったら、自ら進んで損取ってることも多い気がするし。吉凶の方がしっくりくる。これやると自分にとっては吉、これに関わると凶、みたいな。

 

今、自分の手元には、自分にとって吉の本ばかりが集まっている。もう読まなさそうな本はみんな売りに出した、多分30冊以上出したんだけど、901円になった。